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【炭化ニュースレター】 from 未来炭化ユニット No. 2 (2023.10.31)

【1日でバイオ炭の可能性とクレジット関連のレクチャーを聞き、現地視察ができます! 詳しくは後半をご覧下さい】

炭化やバイオ炭、未来炭化ユニット(製炭炉)にご関心を寄せて下さっているみなさま こんにちは! 農業系廃棄物の処理をしながら、気候変動対策の切り札になる「炭化(バイオ炭)」への関心と取り組みが世界的に広がっています。 この内外の動きを関心のある方々にお届けしたい!と始めた炭化ニュースレターの第2号です。 まずは、国内の動きをいくつかご紹介しましょう。 立命館大学は2022 年 11 月に、学内外のバイオ炭に関係する研究者を招集し、関連領域の人材育成を同時に担う国際的な研究拠点となる日本バイオ炭研究センターを設立しました。また、産官学民連携によるコンソーシアムを組成し、企業、学術・研究機関、自治体、農業法人や NPO など 40 以上の会員(2023 年 2 月時点)が参画しているとのこと、本炭化ニュースレターでもぜひ取材させていただいて、活動についてご紹介できればと思っています。 また、畑にバイオ炭を散布することで、化学肥料を削減しようという取り組みも出てきています。静岡県三島市のセロリ畑や磐田市のキャベツ畑、鹿児島県の茶園などで、実証実験などが始まっているそうです。農業の収益安定につながる良質な土壌造りを通常よりも短い期間で行いつつ、土壌へのCO2固定化を通じて、温暖化対策にもなり、カーボンクレジット取得によって、農家を経済的にも支えられるバイオ炭の取り組み、これからも注目し、お伝えしていきたいと思います。 そのほか、日本企業の動きとして、海外のバイオ炭の品質保証を取得したり、海外のバイオ炭関連の新興企業と連携したり、そういった企業や事業に出資するなどが見られます。 海外の動向を見ていると、最近は大学の研究者によるバイオ炭に関する研究がさまざまに展開されていることがわかります。詳細はまたお伝えしたいと思いますが、見出しだけお伝えすると ・オハイオ州立大学の新たな研究から、「バイオ炭は、気候変動を緩和するために農業に利用できる重要なツールになり得る」との結果が得られた ・コロラド州立大学で、バイオ炭を使った水処理と再利用のための190万ドルのプロジェクトが開始された ・米オーバーン大学では、PFAS(有機フッ素化合物)の吸着と還元分解を促進するために、バイオ炭と界面活性剤を組み合わせたシステムを開発 ・アイオワ州立大学では、穀物の肥料化、肥料の臭い管理、温室効果ガスの削減にバイオ炭を利用する研究が進められている ・オーストラリアのRMIT大学が、廃棄コーヒーかすをバイオ炭に変えることにより、コンクリートを30%強くする技術を開発 などなど。バイオ炭の応用分野が広いことがわかりますね! 気候変動対策としてのバイオ炭の可能性についての研究も各所で進められています。 The Nature Conservancyでは、バイオ炭に関する最新の知見を発表するとともに、バイオ炭の利用によりCO2除去の可能性の高い12か国を示す。ブータンとインドのポテンシャルが最も高いとのこと。 そして、世界各地から、大規模なバイオ炭工場建設のニュースが入ってきます。 こうした動きを受けて、バイオ炭の市場規模は、2030年には7億770万ドルに成長し、2023~2030年の年平均成長率は13.1%で推移との見通し、との発表も出されています。 こういった内外の動向や、特にカーボンクレジットの位置づけや動向へのご関心の高い方々に向けて、11月13日にまとめてお伝えする機会を設けました。 11月13~15日に「炭材の準備から炭出しまで~製炭の実務を体験し、炭化の温暖化対策としての可能性を知る3日間コース」を開催します。 https://www.mirai-biochar.net/post/biochar-seminar2023

この告知に対して、「3日間は行けないけど、概要は知りたい」というお声をいただき、11月13日の初日だけご参加いただけるコースを設けました。

午前中は私からのレクチャー、午後は現場の製炭炉を見ていただきながら、製炭のしくみやプロセス全般を知っていただく1日のプログラムです。よろしければぜひご参加ください! https://forms.gle/Jun6iPzYP4r3dE2K6 この【炭化ニュースレター】 from 未来炭化ユニットは出所を明示していただければ、転送・引用などはご自由にどうぞ!  また、こういう情報にご関心のある方がいらっしゃったら、ご案内ください。 以下から登録いただけたら、次の号からお送りします。 https://www.mirai-biochar.net/mailmag ご質問等ありましたら、いつでもお送りください。 biochar@mirai-sozo.work また、こういう情報があるよ、というインプットもお待ちしています。 日本での取り組みを少しでも後押しできたら、と願っています。 未来炭化ユニット・枝廣淳子




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◇本メールリストへの登録はこちらから https://www.mirai-biochar.net/mailmag ************************************************************************


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