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Degas㈱:アフリカの食糧危機と気候変動問題の解決へ



手に持った向日葵の芽と土
Image by mybears

サブサハラアフリカ(アフリカのサハラ砂漠以南地域、以下アフリカ)の小規模農家の所得向上に特化した農業関連事業を展開するDegas㈱(デガス:本社東京)は2023年1月13日、新たに約10億円の資金調達に成功し、新規に脱炭素事業に進出することを発表しました。


ガーナを中心とする約15,000軒が参画する小規模農家ネットワーク「Degas Farmer Network」を活用した農家ファイナンスを拡大し、リジェネラティブ農業(環境再生型農業)およびバイオ炭の施用を通じた二酸化炭素の吸収と、それに伴うカーボンクレジットの創出を新規脱炭素事業として展開するとしています。


同社ウェブサイトによると、2030年には世界の貧困層の9割が集中するとされるサブサハラアフリカにおける貧困層の約70%(=約6億人)は小規模農家で生計を立てており、気候変動の影響を最も受けやすい環境にあるとしています。


一方で、世界の未耕作地の約60%はアフリカに集中しており、温室効果ガスの吸収源として世界最大のポテンシャルを秘めていると言えるとしています。


同社は、気候変動問題というピンチを大きなチャンスととらえ、同社の強みとするアフリカ最大規模の農家データとネットワーク、農家オペレーショナルエクセレンスを活かし、膨大な農地を抱えるアフリカ農業と農家を通じた二酸化炭素の吸収による脱炭素事業で、気候変動の緩和に貢献しながら、カーボンファイナンスを通じた農家の所得向上に取り組むことを宣言しています。


リジェネラティブ農業に関しては、既に世界的大手食品会社や専門機関らとともに、農業を通じた炭素吸収プロジェクトとしてトライアルが行われています。


炭素吸収の手法として注目されているバイオ炭に関しては、年間数万トン単位での炭素吸収を今後2年間で大規模に実施していくとしています。2025年以降は、数十万〜数百万トン単位でアフリカ農業経由での大量の炭素除去事業に発展させ、アフリカ最大のカーボンクレジット創出を目指すとしています。また、土壌改良剤としても利用可能なことから、投下化学肥料量の削減にも繋がるとしています。


<参照情報>

Degasがアフリカの食糧危機と気候変動問題を同時に解決するために、10億円の資金調達を実施し脱炭素事業へ進出 https://www.degasafrica.com/press/20230103

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