ぐるなび、全国農業協同組合連合会、片倉コープアグリ、ヤンマーエネルギーシステム、農業・食品産業技術総合研究機構は2022年12月19日、共同で提案した事業「農業副産物を活用した高機能バイオ炭の製造・施用体系の確立」が、新エネルギー・産業技術総合開発機構の「グリーンイノベーション基金事業/食料・農林水産業のCO₂等削減・吸収技術の開発」に採択されたことを発表しました。カーボンニュートラル社会の実現に向け、農業生産分野のみならずフードチェーン全体の変革を目指します。
この事業では、イネもみ殻や果樹剪定枝のような農業副産物を原料とするバイオ炭の製造技術開発を進めます。バイオ炭農法の普及に関しては、バイオ炭の製造・施用コストがボトルネックになっているため、コスト削減に取り組みます。
農作物の一定面積あたりの収量向上も必須です。土壌病害菌抑制など有用微生物の機能を付与してバイオ炭を高機能化し、効果を検証するための実証実験を全国各地で行います。農作物の種類や地域の気象・立地条件に応じた栽培技術体系を確立することで、新たなバイオ炭農法の全国普及を目指します。
農地に貯留されたCO₂量を環境価値に変化する評価手法の開発にも取り組みます。環境価値を見える化し、その価値を取引価格に転嫁できるようにすることで、バイオ炭農法の収益性を改善し、バイオ炭の社会実装を後押しします。
2023年12月19日に開催された「第21回産業構造審議会 グリーンイノベーションプロジェクト部会 業構造転換分野ワーキンググループ」において、本事業の進捗に関して、計画通りに進行していることが報告されています。
<参照情報>
(1) プレスリリース(2022.12.19)
「農業副産物を活用した高機能バイオ炭の製造・施用体系の確立」が NEDO グリーンイノベーション基金事業に採択 ~カーボンニュートラルを目指した農業の発展へ向けて前進~
(2) 経済産業省ウェブサイト(2023.12.19)
第21回 産業構造審議会 グリーンイノベーションプロジェクト部会 産業構造転換分野ワーキンググループ
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