2022年12月21日、立命館大学日本バイオ炭研究センターに、産官学民連携による「日本バイオ炭コンソーシアム」が組成されました。バイオ炭による炭素隔離技術を活用した社会的課題の発見、解決に向けた取り組みの検討、地域活性化や農業振興などさまざまな課題に取り組みます。
バイオ炭研究センターは、バイオ炭を活用した地球温暖化防止を目指し、2022年11月に立命館大学が開設した社会実装拠点です。これまでのバイオ炭に関する研究を活用した温暖化防止への貢献、バイオ炭の社会実装推進、関連領域の人材育成、バイオ炭の環境保全機能に関する研究、ライフサイクルアセスメント手法の開発、バイオ炭の認知拡大などに取り組んでいます。
日本バイオ炭コンソーシアムは、国内外のバイオ炭の貯留に係る社会実装をより加速化するために、同センター内に設置されました。産業界、学術・研究機関、自治体、農業法人やNPOなどから40以上の会員が参画しています(2023年2月時点)。
コンソーシアムの活動内容は、2つに大別されます。ひとつはバイオ炭の社会実装推進で、Jクレジット等の炭素クレジット制度への参画と有効性検証、バイオ炭のプラットフォーム及びビジネス・エコシステムの形成促進、会員相互の研究・交流促進を行っています。
もうひとつは、バイオ炭の機能と効用の評価研究です。バイオ炭の品質証明、品質規格の拡張・比較評価、土壌改良効果・施用方法評価、LCA手法の開発・事例研究を進めています。
コンソーシアムでは、バイオ炭貯留技術を活用した炭素除去によるカーボンマイナスに資するプラットフォーム及びビジネス・エコシステムを実現し、地域活性化及び農業振興に貢献するとしています。
<参照情報>
(1) 立命館大学ウェブサイト
日本バイオ炭コンソーシアムについて
(2) プレスリリース
立命館大学日本バイオ炭研究センターを開設
(3) プレスリリース
■立命館大学日本バイオ炭研究センター・日本バイオ炭コンソーシアム 開設記念■ 脱炭素社会の実現に向けた産官学連携事業が始動 カーボンマイナス社会の早期実現を目指しシンポジウム開催 「バイオ炭による炭素隔離と社会実装~バイオ炭と炭素貯留証明~」
Opmerkingen