東大の大学院生たちと2泊3日の体験会の2日目は、前日に準備をして製炭ユニットにいれた材料を炭にする為に、火入れ作業~温度調整~火消しまでを体験してもらいました。
炭作りは、製炭ユニットに材料を入れて、火入れ後の温度調整が重要です。 利用する材料、製炭炉の種類によっても結果が異なってくる為、それぞれ経験値を積んでの微妙な調整が必要になる様子をみて、学生達も炭作りの奥深さを知りつつ、製炭ユニットがより多くの人にとって扱いやすい製品となり、普及されやすくなる方法にも考えを巡らせてくれていました。
また、合間の時間には、材料を運んだり、製炭ユニットに入れやすくする為に細かく砕いたりする為に利用するユンボや、細かい炭を作る為のチッパー等の操作も体験してもらいました。
ユンボの操作は普段なかなか体験できないものであり、実際に使ってみると「はさみで木材をつまむのは難しかった」という技術的に操作の難しさを感じる声もありつつ、「機械の操縦は楽しい!また、小規模な作業から得られる楽しさや工夫を体感・イメージできて本当に楽しかった。」という感想がありました。
また機械があることで、少人数での作業が可能になることも実感し、機械導入の重要性も感じたという感想もありました。
3日間の最後の時間では、質疑応答も含めた振り返りや、今後の活動についてお話をする時間としました。
学生からは今回の2泊3日を振り返り
「作業を間近に見られて臨場感があり、様々なトライアルの様子も勉強になりました」
「炭化ユニットのメカニズムや種類など、かなり詳細な説明を聞くことができ、充実した内容でした。炭化炉についてだけでなく、炭自体の用途が多岐にわたって紹介され、炭が人にとって馴染みのあるものだと思い返すことができました」
等の感想がありました。
今回の体験会を通して学生の皆さんのアイデアや、製炭ユニットの導入を考えてもらう際に課題と感じるのではないかという点についてなど、初めて炭作りを体験する人達ならではの視点や意見をもらうこともできました。
また、この体験会を通して、実際に体験していただくと、炭作りがぐっと身近に感じてもらえたり、活用のアイデアをより具体的な内容で、考えてもらえる機会となることを実感しました。
今回は「炭化の理論と実務を学ぶコース」のパイロット版として行った体験会での経験も元に、コースを作っていきたいと考えています。
コースが完成したら受講者を募集しますので、楽しみにお待ち下さい!
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